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口腔がん?腎臓病?口臭の原因になりがちな病気

口臭を放置しておく事は、エチケットとしても好ましくありませんが、病気が原因で口臭を発生している場合もあるので、そういった点でも気を付けておきたいものです。口臭の原因になりがちな病気について、ご説明します。

口腔がんが原因の口臭

口腔がんは、口の中やその周辺組織に出来るがんの事で、部位によって舌がんや歯肉がん、口底がん、頬粘膜がんなどがあります。口腔がんは、体に出来るがんのうち1~3%程度の発生率ですが、近年増加傾向にあると言われています。

口腔がんは、口の中に出来るがんですから、直接肉眼で見る事も出来ますし、指で触る事も出来ますから、普段から気を付けていれば早期発見も可能です。口の中に硬いしこりが合ったり、3週間以上口内炎や潰瘍が治らなかったり、口の中に痛みやしびれがある場合は、口腔がんの可能性があります。

そして、口腔がんの症状の一つとして「口臭」があるのです。上記の症状と共に独特の口臭がある場合は、口腔がんの可能性がありますから、早めに耳鼻咽喉科や歯科口腔外科などを受診してください。

のど・鼻に原因がある口臭

鼻と口は繋がっています。ですから、鼻やのどに病気があると、タンパク質を含む血液や膿が口の中に出てくる事で、口臭の原因となる事があります。

口臭の原因となる鼻の病気としては、「慢性鼻炎や蓄膿症」が挙げられます。慢性鼻炎の症状として鼻づまりがありますが、鼻が詰まると息がしにくくなるため口呼吸になりやすく、口の中が乾燥するため、口臭の原因となる雑菌が増えやすくなって口臭を発します。また、蓄膿症の場合は、鼻の中にたまった膿や鼻水の臭いが呼気と混ざって口臭となります。

口臭を引き起こす、のどの病気には、「食堂狭窄や食堂憩室」などがあります。食道狭窄は食道が狭くなって食べ物が通りにくくなる病気です。食道が狭くなっているところは食べ物が詰まりやすいので、腐敗臭の発生源になります。食道憩室は食べ物が飲み込みにくくなったり、声がかすれたりします。食道憩室では、憩室と呼ばれるポケットのような部分に食べ物が入り、それが腐るので口から腐敗臭のような強い臭いを発します。

ドライマウスも口臭の原因に

ドライマウスは、口の中の唾液が減少して乾燥しやすくなる病気で、口腔乾燥症とも言われます。ドライマウスの原因としては、薬の副作用や放射線治療の後遺症、シェーグレン症候群という自己免疫疾患といったものもありますが、多いのは緊張などによる心理的な要因や口呼吸、噛む回数が少なかったり噛む力が弱かったりといった身近なものです。

これらの原因によって口の中が乾燥すると、口臭の原因となる嫌気性の細菌が繁殖しやすくなります。また、唾液の分泌量の減少によって口内の自浄作用も低下するので、口臭が発生しやすくなってしまうのです。

ドライマウスが進行すると摂食に支障を来す場合もあります。普段から水分を多く摂り、唾液の分泌を促すために噛む回数を増やすように心がけましょう。

口臭の原因として多い逆流性食道炎

「逆流性食道炎」は、胃酸が逆流する事によって起こる病気です。食道は、口から入った食物を胃に送る管で、通常は一方通行になっています。しかし、胃酸の増加や胃内圧の上昇などの原因によって胃酸が食道に逆流する事で、胸やけや呑酸などの不快な症状を引き起こされるのが逆流性食道炎です。

逆流性食道炎によって発生する口臭は、胃酸の酸っぱい臭いがするのが特徴です。苦くて酸っぱい液体がのどに上がってきて、つんとした刺激臭を感じます。口臭は通常は自分では感じない事が多いのですが、逆流性食道炎の口臭は自分でも感じる事が出来ます。また、通常は臭わない胃の臭いが口内に上がってくる事で強烈な口臭を発生してしまう事もあります。

逆流性食道炎は、油っこいものが好きな人やストレスが多い人、太っている人や飲酒・喫煙の習慣がある人がなりやすい病気です。そのまま放置していると食道がんになるリスクも上がってしまいますから、逆流性食道炎かな、と思ったら生活習慣を改めましょう。

腎臓病も口臭の原因になりがち

腎臓は、体内の老廃物や毒素を尿として体外に排出し、体に必要なものは再吸収して体に留めるという大切な役割を果たしている器官です。この腎臓の働きの低下が、口臭を発生させる原因となってしまいます。

尿の成分としてはアンモニアがよく知られていますね。このアンモニアは体に不要なものなので、腎臓によって尿として排出されます。しかし、病気などによって腎臓の働きが低下すると、アンモニアが体外に排出されず、再び血液の中に取り込まれてしまうのです。血液に乗って肺に運ばれたアンモニアは、呼気に混ざって体外に漏れてしまいます。ですから、アンモニア臭の口臭がする場合は、腎臓の病気を疑ってみた方がいいのです。

腎臓が弱っていると、尿の色が濁って泡立ちやすくなったり、血尿が出たり、体がむくんだりといった症状が起こります。また、トイレの回数が増える、血圧が上がる、といった症状もあります。腎臓はとても大切な臓器ですから、アンモニア臭の口臭がしたらすぐに医療機関で診察してもらいましょう。